私の年代は、ITが成長するのを身近に見てきた世代です。
小学生のころには大人がワープロを使っており、それがパソコンに変わっていきました。
中学生になるとポケベルがPHSに移行していき、高校生の時には携帯電話(ガラケー)になり、大人になってスマホに変わりました。
インターネットも、高校生の時は電話回線を使ったISDNというものでした。
ウェブサイトが表示されるのにすごく時間がかかる程度しかスピードがなく、さらに使い放題ではなかったのでものすごく高額な請求がくる時がありましたが、大学生の時にADSLが普及し使い放題になりました。
今は光回線に変わり、映画も簡単に見ることができます。
以前の技術を知ってしまったがゆえに、我々から上の世代には弊害もあります。
「自分は今のままで十分」と考えてしまい、新しい技術や道具の導入が億劫になるのです。
これは大きな問題で、例えば企業の社長さんたちにも同じような考えになってしまう人がいます。
新しい事業や設備にお金をかけないといけないのに、企業のトップが「古いままで十分じゃない?」と考えてしまうと、話が進まなくなってしまいます。
もちろんすべての経営者がそうだというわけではありませんが。
一方で、東南アジアの国々を見てるとちょっと違います。
私は仕事で東南アジアに行くことが多いのですが、ここ10年ほどでびっくりするくらい変わっています。
その一つに東南アジアの経営者たちは「古いままで十分」という考え方が少ないからではないかと考えます。
日本と違い、東南アジアの国々で一般家庭に先に書いたような、ワープロ、ポケベル、ISDNなどが普及した時期はほぼありません。
国内のインフラが整っていなかったので、近年いきなりスマホやタブレットが普及し始めました。
古い技術が普及していたタイミングがないので、「古いままで十分」という考え方がまだまだないのです。
というか古いものがあまり存在しないという言い方が正しいでしょう。
しかも、スマホやPCの技術は一般家庭レベルで必要な分としては頭打ちしています。
そうなると、ここ数年で取り入れたものは新しいものばかりなのです。
windows10 のサポート期限が2025年10月になってます。
日本ではwindows10以前のバージョンが入っているPCが60%を超えているそうです。
そして、windows11にアップデートできないPCが日本国内には2000万台あるそうです。
新しい技術を学ぶにも、効率よく働くのにも、ある程度の道具が必要です。
日本全体がこういう環境だと、IT技術で他国に勝てるようになるのは難しいかもしれませんし、いつまでたっても効率よく働く事はできないかもしれませんね。
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