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データは冷静に見てみましょう(事例:北九州市X会議)

気付けば、2024年もあっという間に過ぎ去り、残すところ3日となりました。

今年は、能登半島地震に始まり、羽田空港航空機事故、小倉北区の鳥町商店街火災と、天災から事故、火災と、災いからスタートしました。被害にあわれた方の、一日も早い復興をお祈りするとともに、自分で努力して支援できることは、継続する所存です。

このようなご時世でも、決して悲観せず、前向きに歩み続けないといけないと、改めて意識を改めた次第です。

さて、北九州市では、街を良くしていこうという想いのなか、様々な議論がなされている中で、「X会議」というものを事例に上げたいと思います。

X会議とは? → X会議の資料

「北九州市では、基本構想等に基づいた行財政運営を将来にわたって着実に進め、未来への挑戦を続ける都市としての持続可能性を保ち、安心安定した生活環境を次世代に引き継ぐべく、令和5年度から市政変革の取組みを進めています。

 令和6年度より、市役所各部局における市政変革の取組みを報告・討議する「X会議(市政変革会議)」を開催します。本会議は、検討過程の「見える化」を図るため、公開で行います。また、自治体における経営改革や検討テーマ等に知見のある有識者から助言を得ながら進めていきます。」

出展:北九州市役所「ページ番号:000172699 更新日 : 2024年12月24日」より

様々な議論が取り交わされているなかで、「第3回X会議(令和6年10月30日)資料4 「公共施設マネジメント」経営分析経過報告書(PDF形式:1,393KB)」を取り上げてみたいと思います。

Fig.1 これまでの公共施設マネジメント(H28~)・・供給者目線重視

ここの「結論」「数字」に着目したいと思います。

<結論>

市民1人あたりの施設保有量が多い中、何も対策を打たずに施設の建替えや改修を行うことは持続可能ではない。

<数字>

・市民1人あたりの施設保有量は政令市の中で最も多く、政令市平均の約1.5倍

ITクラブでは「事実、理論や数字を大切にする。」方針ですので、そこに倣って解析・解説してみたいと思います。

<ITクラブ的結論の解析>

  1. 保有施設の数を、市民一人あたりで割っているが、なぜ、そのような解析をしたのか?
  2. 一人当たりの施設保有数で解析した、パフォーマンスが評価されていない。この数字に意味はあるのか?
  3. 「持続可能ではない」と結論付けているが、「持続可能」の定義が曖昧。
  4. つまり、この図表や解析にて、何もわからない。

<ITクラブ的数字の解析>

  1. 「市民一人当たりの施設保有量」「政令指定都市の約1.5倍」は事実。
  2. だが、その事実から、導き出される「機能(Function)」が不明。
  3. そのため、数字が独り歩きしてしまう恐れがある。

どうでしょうか?ちょっと見るだけでも、自分なりに色々と解析できますね。

X会議資料、皆さん是非、時間があるときに見てください。上記は一つの事例ですが、様々な議論があって、市民としてはぜひ、着目したいとこころです。少し気にするだけでも「自分で数字や図表を見る目や感覚」が養われます。

一方で、地方都市でも「市民」「政治家」「行政」が、常に緊張感をもって、議論して、誰かにすがるのではなく、意志を持つことが大切なので、ちょっとでもいいので、気にしてみてください。

来年が良い年となるように、皆さまで学んでいきましょう。


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