こんにちは。ITクラブ講師の光井です。
今回から不定期ながら、シリーズ編を開始します。ちょっと専門的な話ですが、できるだけ噛み砕いて解説します。
出展:ドイツ Plattform Industrie 4.0
さて、皆さま、第四次産業革命ってイメージ湧きますか?実はすごく身近な話です。産業革命については、内閣府ホームページに説明があります。2000年代に入り、世の中が急速に変化していることが現実に起きているのですが、皆さまの普段の生活からでは、割と当たり前のようになって気づかないことが多いと思います。
各論になると、私よりもっと詳しい方がたくさんいらっしゃいます。しかし、普段、化学技術者である私も、一見、無関係と思われますが、実はめちゃめちゃ影響をうけているのが現実です。
北九州市では初期の頃からの取り組みや情報共有会が開催されており、特に、早稲田大学情報生産システム研究センターで、活発な議論が取り交わされておりました。
この分野で第一人者である、野村総合研究所の藤野先生(早稲田大学北九州キャンパスの特任教授)が多くの見解を提示されております。藤野先生の見解はとても参考になります。
産業革命は、世界的な潮流です。一見、国際協調で決められているようにイメージされますが、現実は国家間の標準化競争です。上記をよく見てください。英語ではなく、ドイツ語のIndustrie と表記されております。
この間には、アメリカ「Industrial internet」、中国「中国制造2025(製造ではなく制覇と表記されているところがポイント)」、日本「Connected Industiries」など標準化競争が繰り広げられていました。Connected Industiriesは日本が主導したのですが、国民の皆さま、ほとんど知らずでした。国内だけでも、他に「Industrial value chain」など、複数の団体が設立されているのですが、結果として、他国の規格に準ずることになりました。
ここまで、ちょっと難しいのですが、身近な例で紹介すると、一昔前、Blueray(Sony)とHD DVD(東芝)を思い出してください。本件は日本企業同士の競争で、米国がSonyに着いたため、Bluerayが勝者となり、世界標準となりました。もう、HD DVDは殆どの方の記憶から薄れていると思います。
これが「国際標準化競争」です。
今回は化学者目線で記載しましたが、次回、もっと身近な例で紹介します。
最後に、北九州市に早稲田大学があることが、意外と北九州市民の皆さまはご存知ではないことが多いのですが、早稲田大学が東京都以外にある唯一のキャンパスです。世界レベルの高度な研究開発活動がされておりますので、皆さま、ぜひ、ご承知ください。高校生の皆さまは、ぜひ、早稲田大学を目指されてください。私はオススメします。
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